“原点回帰”

~会員企業相互の発展・更なる高みへ!~

 近年の日本経済は、少子高齢化に伴う市場縮小や競争の激化、慢性化する人手不足など、厳しい経営環境が続いてきました。更に、2020年初頭から始まるコロナウイルスの世界的な感染拡大により、日本の経済成長は、戦後最悪のマイナス成長を記録し、先行きも不透明な状況下が続いております。そんな中、テレワーク、オンライン会議等の新しい働き方や、ソーシャルディスタンス、マスクの着用等の新しい生活様式が自ずと促進され、急激な環境変化への対応を余儀なくされています。

 この激動の時代の中において、変化していくことを最優先課題として求められてきた一方で、私たち青年経済人は、もっとも重要視しなければならない不変的な経営の基本を疎かにせず、会社を存続する為に困難を乗り越えていかなければなりません。そこで、本年度はスローガンを“原点回帰”~会員企業相互の発展・更なる高みへ!~と掲げ、自社の経営基盤を支える青年経済人としての資質向上、会の運営の在り方、会を通じて築き上げてきた豊富な人脈、これらの重要性を今一度見つめなおし、軸足をしっかりと定めたうえで、更なる高みを目指し活動して参ります。YEGは商工会議所活動の一翼を担い経営活動を通じ、地域経済の発展に寄与することを目的に諸活動を続けてきており、他の奉仕団体とは一線を画するものです。私たちが青年経済人としてより一層の飛躍をするためには、今こそYEGの原点に立ち返り、本来の目的である会員企業相互の発展のために活動し、地域社会の発展に繋げる事、それこそがYEGの意義と考えております。

 本年度のYEG活動において特に大切にしたいのは、“青年経済人としての資質向上”と“メンバー交流”です。まず私たちは、青年経済人として研鑽による資質向上を目指さなければなりません。YEGにとって最重視するべきは、間違いなく各事業所の発展にあります。自社を発展させる事で、地域の経済発展、そして豊かで住みよい郷土の創生に繋げていただきたいと思います。また、近年は、コロナウイルス蔓延防止などの自粛により委員会の開催すらままならない状況が続き、対面を省くことを優先してきた結果、メンバー間の繋がりや出会いが希薄になってしまいました。そろそろ、メンバー間の交流をどう保つかということを真剣に考えなければならない時がきています。本年度は、メンバー間の交流はもちろんのこと、県連や他単会のメンバーの方々とも関わる機会を積極的に持てればと考えております。一方で、江南YEGそして地域経済の永続的発展と活性化のためには、仲間を増やし若い経済人との新たな交流も必要不可欠です。会員拡大については、メンバー全員が共通の意識を持って取り組んでいただきたいと思います。「皆で集まり研鑽に努め、皆で集まり大いに楽しむ。」そんなメリハリのある活動を目指して精進して参ります。

 最後に、私たち江南YEGは、お互いの立場や環境の違う異業種の集いでありながらも、情熱を持つ者たちが集った青年経済団体です。そして何より、この場所で得られる経験、そして会員同士の交流や他団体・地域の様々な方々との関わりは、自社の更なる発展に繋がり、この発展こそが、地域を活性化させる原動力であると強く確信しております。2022年度会長として、誠心誠意努力してまいる所存ですので、今後とも一層のご支援ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2022年度 江南YEG 会長
松野 拓也

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